海王星以遠に分布する外縁天体(TNO)の「色」を測定し、軌道との関係性を調べることによってそれらの起源・力学進化を考察します。そこから太陽系初期に起こったとされる「惑星大移動」を解明するための手掛かりを掴みます。

銀河系の形を測定するためには、恒星の空間分布を求めればよい訳ですが、一般に個々の恒星の距離を測定することはとても大変です。そこで恒星の進化理論と観測データをつなぐ色等級図を手掛かりとして集団としての恒星の距離を求め、銀河系の形を探っていきます。そして銀河系の骨格を形作るダークマターの性質に迫ります。

銀河における星形成活動は、その銀河がどのような進化をたどってきたかを特徴づける重要な物理現象の一つです。すばる望遠鏡の近赤外線装置(MOIRCSまたはIRCS)で得られた近傍の爆発的星形成を行っている銀河の撮像データを用いて、銀河内部のどこで星形成活動が活発に行われているかを明らかにします。その結果を、星質量、周辺環境といったその他の物理量と合わせて評価し、星形成活動の起源について考察します。

すばるの広視野カメラを用いて取得された深画像を用いて遠方銀河を天体の色から判別し、選択・検出する。選択された遠方銀河サンプルの統計的な性質としての光度関数と空間分布について調査する。先行研究の結果との整合性、誤差評価などを行い、その物理的意味を考察する。